食物アレルギーがある子どもの保育園生活において気をつける事を徹底紹介
みなさんこんにちは!現役保育士のきういです
本日はタイトル通り「食物アレルギーの子どもの保育において気をつける事」です。
私が保育をする上で気をつけていることを紹介したいと思います。
食物アレルギーって?
まず食物アレルギーとは…
通常、食べ物は異物として認識しないようにする仕組みが働き、免疫反応をおこさずに栄養として吸収する事が出来るのですが、免疫反応を調整する仕組みに問題があったり、消化・吸収機能が未熟だと、食べ物を異物として認識してしまうことがあります。それによって起こるアレルギー反応が「食物アレルギー」です。
異物として認識された食べ物成分(アレルゲン)を排除するために、アレルギー反応が起こり、また腸から吸収されたアレルゲンが血液にのって全身に運ばれるため、眼・鼻・のど・肺・皮膚・腸などでさまざまな症状が現われます。
食物アレルギーとは | 食物アレルギーねっと ~アレルギー、アレルゲン情報サイト~より引用
食べ物を「異物」としてとらえて起こるアレルギー反応なんですね。
また食べるだけでなく、触れたり吸い込んだりしただけでもアレルギー反応を起こす場合もあります。
アレルギーの子どもには、そんな事が起きないよう細心の注意を払って保育する必要があります!
アレルギー児を保育する際気をつけること
1.子どものアレルギー物質・経歴を把握する
- 何のアレルギーがあるか
- どの程度なら食べられるか(量や加熱具合)
- 食べた際、どんな症状が出たのか
- アレルギーの数値は高いのか
- アナフィラキシーショックはあるか
必ず確認して把握しておきましょう。
一般的には子どもには三大アレルゲンと言われる卵・乳・小麦のアレルギーの割合は非常に多いですね。
また甲殻類やさば、キウイなどの南国フルーツやナッツ類、肉などのアレルギーもあり様々です。(アレルギー表示対処は全27品目)
※中には、加熱した卵ならOK 小麦は○gの少量なら摂取してもOK など、個人差があるので必ず確認をします
2.万が一誤食した際の対応・応急処置ができるようにする
誤食しないこと。これが一番ですが、色んな原因が積み重なって思いもよらぬ事故が起きてしまうことがあります。応急処置としては、
- 口の中にあれば吐き出させる
- 水をたくさん飲む
- 横になる
- アレルギー反応がなくても安静にする
- 発疹などの症状があれば患部を冷やす
- 保護者にすぐ連絡をいれる
- アレルギー反応によっては病院へ連れて行く
- アレルギー誤食用の薬を飲ませる
- エピペン注射の使用確認・投与
など、迅速な対応が必要です。
すぐにアレルギー反応が出ていなくても、後に症状が出る場合もある為、十分な注意が必要です。また誤食してしまった日は運動も控えます。
3.絶対に誤食を防ぐために保育士がやること
- アレルギー物質がある場合同じテーブルにしない(特に未満児は手が届かない所へ離す)
- わかる年齢であれば、アレルギーがある事をクラスの子どもにも話す
- 子ども同士で勝手にあげたりもらったりしないようにルールを作る
- 配膳前に食べられるメニューか必ず確認をし、配膳をする
- アレルギー児から配る習慣をつける
- 拾い食いをしないように配慮する
- どの保育士からも分かりやすいよう部屋にアレルギー内容を掲示・注意勧告しておく
☠️ついうっかり、他の子と同じように保育士が間違えてあげてしまった…
☠️クッキーの中に卵やバター(乳)、など入っている成分を保育士が見落としたり把握していなかった…
なんてことのないように気をつけましょうね!
↓このように書いてどの保育士も把握できる様常に掲示すると分かりやすいです◎
保育士さんの力で、安心して食物アレルギーのある子どもが過ごせるように、また安心して保護者が預けられるように頑張りましょうね!
それでは、さようなら♡
保護者からの質問に自信を持って答える 小児食物アレルギーQ&A
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