きういぱん保育

現役保育士のお役立ち情報満載♡

男性保育士による女児着替えの賛否について 現役保育士が考える

f:id:kiwi-chan:20170125160520p:image

ニュースやSNSで話題になっている男性保育士の女児の着替え。

昨今クレームの多い保育現場ですが、「男の先生は着替えや排泄の世話をさせないでください!」という声は実は以前からも多いです。

親の気持ちになると心配であることも分からなくもないですが、もっと保育士について知ってほしい・国家資格を持ったプロを信じてほしいというのが私の率直な感想です。

実際に事件が起きたわけでもないのに想像だけで否定され、その様に思われてしまうのかと少し悲しくなるニュースでもあります。

 

実際に保育士は性的な部分に触れる事が多い

保育士は基本的に働いている家庭の子どもを預かり世話をするのが仕事です。

子どもの成長を間近で見守り手助けするのが私たち保育士の使命です。

 

  • 身体測定→子どもの成長を記録する。その数値を正確に測るため裸になる。
  • 着替え→汚れた衣類と取り替える。自分自身で身の回りのことをできるようになる手助けをする。体の痣から虐待の早期発見にもなる。
  • プールの引率→夏ならではの遊びを子どもが楽しめる機会。泳ぐ技法を伝える。体を支えたり触れる場合もある。
  • オムツ替え→排泄の不快を取り除く。気持ち良く過ごせるようにする。排便や尿の様子から健康状態を看る。お尻を拭いたり、荒れが酷ければ洗い流すこともある。

 

このように保育士は身の回りの世話をする以上性的な部分に触れることもありますが、子どもの援助をする為には必要不可欠です。

 

保育士が忙しい中、子どもを着替えさせながら考えていることは、「上手に着替えられるかな」「上のところだけ引っ張れば自分でできるようになったな」といった援助のことや「この子の着替えをやったら次は・・・」と活動に追われて、お尻がどうとかそんな事を考えている暇がないのが実情です_(:3 」∠)_笑

 

男性保育士は子どもの心の発達により(年長さんなど)「〇〇先生はみないで〜!」なんて言われる事がある場合は子どもとのやりとりに合わせてしっかりと席を外すべきだと思いますが(その先生が大好きな場合が多い)、未満児や赤ちゃんの着替えやおむつ替えに関わるな!というのは親の考えすぎだなあと感じます。

 

実際に子どもの裸見たさに保育士をやるバカヤローはいるのでしょうか。現実はそれ目的では続けられない仕事だと私は感じます。

男性も女性も関係なく子どものことを第一優先に考えているのが保育士です。

 

しかし保育士の役割を考えると

子どもだけでなく、私たち保育士は第一に働く保護者を支えるお仕事をしています。

保護者の意見にはしっかりと耳を傾ける必要があります。もちろんいろんな考えの人がいるので、男性保育士に触られるのが嫌だ、心配だという意見があれば男性保育士はそれを考慮して仕事をする必要があると思います。

保育園は保護者が安心して子どもを預けられる場所であることが第一ですね。

 

広告

 

保育園に男性保育士の需要はあるのか

もちろん需要あります!保育現場は力仕事も多いし非常に体力のいる仕事です。

現役の保育士からみても、男性保育士は元気いっぱいで女性とは違うアイデアがあって素晴らしいなと感じます。※私たちの保育園にも男性の先生がいます。

ピアノが苦手でもギターを片手に歌ったり、体操やリトミックを教えてくれたり個性が光る男性保育士先生がたくさんいます。

子どもにとっても高い肩車や抱っこをしてくれたりと、女性の保育士にはない父親的存在や愛情がありとーっても人気者の先生が多いです。♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 

 

男性保育士の割合って?

男性保育士は全体の割合の約3パーセントなんです。 〈 総務省 国勢調査より 〉

保育士=女性の職場のイメージはまだまだ払拭できませんね。

保育士の問題にもなっているように、給料が少ない・家庭を養っていけない といった理由からせっかく職についても離職率・転職率が高いのも現状です。(女性だけの現場で辛いという人もいます。)

 

 

男性は保育士ではやっていけない?!

給料は私の身の回り調べですが、普通の職種よりは確実に手取り5〜10万は低いさみしいお財布事情です。

《仕事のやりがい》は抜群な保育士の仕事ですが家庭を持つ以上お金のことも考えなければいけないのが男性ですよね。お給料面では園長クラスになってやっと周りに追いつけるのではないでしょうか。

長い道のりにはな理想ですが将来的に男性も働きやすい様に改正されることを願っています。

 

 

男性保育士負けるな〜!!

保育士は子どもと関わる専門職。国家資格を持っています。

以前は呼び名は保母さんでしたよね。それが保育士という名称に変わったのです。

女性・男性で色々言われますが、女性のイメージや男性のイメージ通りの人なんて少ないと思うんですよね。頼りになる力持ちのテキパキ女性がいれば、繊細で美的センスに溢れる優しい男性もいる。

保育は性別に限らず、それぞれの個性が光る仕事です。みんな違ってみんなそれで良いのではないかなと思います。できないことはお互いに補って女性は母性・男性は父性を発揮できる現場である事が一番ですね。

 

一人ひとりが自信を持って、子どもを大切に保育していきたいですね。

頑張ろう保育士!╰(*´︶`*)╯♡